タイトル ハイキュー!! 黒×月「逢瀬の代償」


遠くの奴らがっやてくる。
今日は東北から烏野高校が遠征に来ていた。それは黒尾にとっても特別な日だった。
「クロ……今日は何かせわしないね」
「……そうか?」
「うん。何かソワソワしてる」
「そ…んなことはないけど……」
 研磨の勘は驚くほど鋭い。今から黒は月島蛍と会う約束をしていたのだ。
 前回会ったのは夏の合宿。それから今は冬休みになろうとしていた。
正月に入る前の貴重な二週間を関東で凄そうとしている彼に付き合う約束をしたのだ。


「待ったか?」
「待ったも何もここ合宿所ですから」
「ツッキーはいつも辛辣だな。そこが好きだよ」
「……」
「じゃ、約束果たしてもらうから」
「……」
 着いたばかりの今日は時間が遅いと言うのもあって練習はかったなので、皆おいおいに好きな場所に出かけたりしている。
「どこ行くんですか?」
「どこ行きたい?」
「って言っても、もう時間も時間ですからね。行きたいところはたいがい閉まってるし。遊技場は年齢制限があるから入れませんよ?」
「分かってる分かってる。今からだと、だいたいテッペンまでいいだろ?」
「ホントは十時までなんですよ?でも黒尾さんが責任取るって言うからテッペンまでOKしてもらったんです」
「だな。悪い悪い」
 夜風が冷たい街灯の明かりの下、ふたりは並んで歩いていた。
「近くに映画館あるんだ。今からのチケット取ったから観に行こうぜ」
「いいですけど…」
 映画なんてどこで観ても一緒なのに……とブツブツ言う月島にニカッと笑った黒尾はおもむろに彼の肩を抱いた。
「ちょっと!」
「誰も見てやしないよ」
「そういう問題ゃじなくてっ」
「じゃあ、寒いから暖めさせろ」
「って言うか、強引ですよ」
「俺はいつも強引だよ。たまにしか会えないんだから、お前ももっと楽しめ」
「っ……。って、何を楽しめって言うんですか」
「俺と会えたことをもっと喜べよ」
「そ…んなことっ……」
 いつだって思ってますよっ…とそっぽを向きながら呟いている。
「聞こえてるよ」
「……」
「そういう素直じゃないところが好きさ」
 ふふんっ…と楽しげな笑いをすると抱いた手に力を入れて引き寄せる。
「ぁ……」
 引き寄せてぶつかり合うようなキスをすると抱きしめながら頬を合わせる。
「ごめん。焦った」
「いえっ……」
 肯定する言葉を出す月島の顔は暗がりの中でも真っ赤なのが分かるほど動揺しているのが分かった。
「こっちへ」
「ぇ……?」
 暗がりの中、近くの大きな公園に入ると茂みの中に引っ張り込む。
「ちょっと!」
「四ヶ月ぶりだからさ、俺にも余裕がないわけよ」
 そこんとこ分かれよ……と言うと土の上に寝かせて覆い被さる。そして相手が何か言う前に唇をふさいでしまうのだった。
「んっ…んんっ…ん……」
「ふふっ……」
 余裕がないのは相手も同じで、最初こそ驚いて抵抗していたもののすぐに腕を回して脚を絡ませてきた。
 この間は生身のモノを握ってしごいてイかせて泣かせた。
「ごめん」と言いながらもその恥ずかしがる姿に萌えた。だから今日はそれ以上のことがしたい。いや、するつもりで誘い出していたのだ。
「んんんっ…ん」
「蛍っ」
「ぇ……」
 名前を呼ぶと驚いたよう顔をして、それからはにかんだ顔を見せた月島。
「今日は最後までいくから」
「ぇ…ここで?」
「部屋じゃ無理だろ?」
「それは…そうだけど……」
 でもここでするのは……と抵抗を見せる月島だったが、触られて握られると抗うことも忘れがちになる。洋服の上から触っていた手を放すと着ていた上着を敷いてそこに寝かせる。ついでに下を全部脱がせてしまうと脚を開いて肩に乗せた。
「ぁ……」
「今から舐める」
「ぇ…どこを……?」
「ここ」
 言いながら股間に顔を埋めるとまだ萎えているそこにかぶりついた。
「ああっ……! ぁ……」
「ん」
「んんっ」
 かぶりついてしゃぶりあげて出てきた汁を吸い取りながら袋を揉みしだく。初めての経験なのか、月島はヒクヒクとして無駄口を叩かなかった。おとなしくヒクヒクと鳴く姿は独特で、見ているこちらを引きつける。そんな初々しい姿が余計に新鮮で、狩りの意
欲をそそった。
「も…駄目っ……。も…出ちゃうからっ……」
「いいよ。出せよ。飲んでやるから」
 グイグイと押し気味に行為を繰り返すと身を震わせて鳴く月島。それを見ながら弄んでいた袋から手を放すと、いよいよ秘所へと指を移動させたのだった。
「あああっ…んっ……!」
 あられもない姿のまま艶めかしい声をあげて月島が果てる。それと同時に秘所へと指を滑り込ませた黒尾は一気にまくし立てた。
 モノから出たものを味わいながらズブズブと指を根本まで突っ込む。そうしておいて、間髪入れずに本数を増やしていくと、出すものを出してグッタリしている彼に覆い被さって挿入を開始するのだった。
「あっ!」
「慣らしたから大丈夫だ」
「でもっ……!」
「俺じゃ駄目か?」
「駄目じゃないけどっ……」
 それでも躊躇している月島を見て可愛いと思う。黒尾はそんな彼のほっぺにチュッとキスをすると、押し当ててたモノに力を入れて押し込んだ。
「んんっ…んっ!」
「何も考えるな。もっと力を抜け」
「んんっ…んんっ……」
 必死になって抱きついてくる彼の手に唇を寄せるとハッと意識が戻る。正面の黒尾を見つめた月島に笑顔を見せながら腰を突き上げ満足させる。
「くっ…クロっ……」
「蛍。いいのか?」
「いいっ……」
「もっと奥まで入れたいっ。お前感じたいんだ」
「う…んんっ……」
 今度は必死になって力を抜こうとしているのが分かる。そうするともっと奥まで入れられそうな気がして黒尾はガムシャラに突き上げ彼を抱きしめた。
「好きだっ」
「んんっ…ん」
「お前はっ?」
 お前はどうなんだよ…と返事が聞きたくて顔をのぞき込む。
「……」
 またしても彼はこれ以上ないと言うくらい顔を赤くして唇をかみしめていた。
「好きっ。クロ好きっ」
「……そうか」
 その言葉が聞きたかった。
 感じながら彼が黒尾の上で隠微に踊る。そして何度目かの突き上げの後、彼の中に射精するとやっと落ち着いたのだった。
 しばらく抱き合って乳くりあいながらも久しぶりの逢瀬を楽しむ。


 結局ふたりは取ってあった映画のチケットを無駄にして、土で洋服を汚したまま帰途に着いたのだった。
後にケンカしたと噂になり、それは殴り合いにまで発展したと尾鰭までついた。
「あなたのせいですからね」
 言う月島に「悪い悪い」と軽く謝る黒尾。次回もまた同じことを繰り返すのだが、今度はちゃんと場所をわきまえようと考えた黒尾だった。
タイトル「逢瀬の代償」
20180819・24