タイトル「校則」

 一年生は上級生の言うことを聞かなければならない。それはこの学校の暗黙のルールだった。そう言うといかにもお堅い学校のような気がするが、そうでもなくて、校内は派閥とか上下関係とかあまり厳しくないような雰囲気が取って見られた。
「脚を開いて」
「……はぃ」
「いい格好だね。可愛いよ」
「あ…りがとうございますっ…………」
 菊地感(きくち かん)は全裸のまま床に四つん這いになると先輩の前で脚を開いていた。
 この学校の決まり。それは「必ず一カ月でステディを見つけること」だった。しかもそれは、こちらからの意見はあまり重視されない。上級生からの意見が極めて重視される世界だったのだった。
 感は自慰の楽しみを知って二年。まだまだ未知の海域があると思っていた時に、この学校に入って彼に目を付けられた。彼の名前は一ノ瀬奈留(いちのせ なる)。二年生になったばかりの彼に自習室にくるように命じられてドアをノックした。
『この学校の決まりは聞いたよね?』
『……はい……』
『じゃ、服脱いで。床に四つん這い』
 有無を言わせぬ勢いでそう言われて言うことを聞くしかなかった。ノロノロしていると苛立ちを露にする先輩に急いで服を脱ぐと床に四つん這いになる。脚をちゃんと開くように言われ、躊躇しながらも言うことを聞くと尻の肉を開かれて臭いを嗅がれた。
「ふっ……、いい匂いだよ。モノはどうかな?」
「ぁ…」
 後ろから股ぐらに手を入れられて、まだ縮まったモノを握られしごかれると、もう片方の手で袋を揉まれた。
「どのくらい大きくなる?」
「わ…かりませんっ……。比べたことっ…ないからっ……ぁ……ぁぁ……ぁ……」
「いい感じな声出すじゃん。この分だと……穴も感度良さそうだよね」
 ふふふっ…と意味深な笑いをされると覆い被さられる。
 感の見た目は短髪黒髪の元気のいい一年生だった。それに比べて、先輩の奈留は、ちょっと長めの栗色の髪に色白だったので「ハーフ?」と言われそうな儚げな印象を与えていた。しかし体格的には奈留のほうが絶対的に一回りは大きかった。だから抗っても駄目だと分かっていた。そもそもこの学校に入って生徒会の説明を聞いた時点で「一年生は誰かのものにならなければならない」と言うのは言い聞かせられた。
『それが嫌なら現時点で退学届けを出すように』
 そう言われて退学届けを出す者はいなかった。薄々聞いていた者もいたのかもしれないが、感は初耳だったので凄く驚いたのだが、『要は考えようだよ』とも言われた。
『ひとりで処理しなくていいじゃん』
『確かに……』
 そんな言葉で納得してしまったのだが、尻の経験はないので出来れば入れるほうだといいなと思っていたくらいだ。

 この学校は一年生は上級生のために存在する。二年生は臨機応変で三年生に付いたり一年生を物色したりと、自分の立ち回り加減でどうにでもなる立場だった。感は二年生に気に入られたが、時には三年に気に入られることだってある。途中で嫌だから相手を変えると言うのは珍しくて、トレードと言う形を取って相手を変えたり乱行したりするらしい。相手をひとりにしたければひたすら賢明に忠実になる。そうすればどうにかなると聞かされていたので感も必死だった。

 そんな感の思惑とは関係なく、奈留は下半身の衣類を脱ぎ捨てると感の股の間に座り込んだ。そしてヌルヌルしたジェルを手に取ると尻とモノに塗りたくって淫靡な音を立てたのだった。
 グチュグチュヌチュヌチュ…と今まで聞いたこともないような淫猥な音が立てられる。それに伴い感の腰もくねり出して、その勢いで指が中に入ってきた。
「ぁ……! ぁぁ……」
「いいね。もっと声出していいよ」
「でっ…でもっ……ここじゃ…………」
「安心しなよ。ここ犯り部屋だから」
「ぁ………はぃ……」
 ググッと入れられて「うっ!」と息が詰まる。しかしそれも最初だけで指の数を増やされモノをしごかれると、もうどうしようもなくなる。
「ああ……いいね。とってもいいっ。感、おねだりして」
「お……お願いっ…しますっ……。もう…出したいっ……!」
「出したいんじゃなくて、入れたいの間違いだよ? 僕を入れさせてくれない限り君が射精することはない。いいね?」
「ぐぅぅっ!! ぅ…!」
 先端にギュッと爪を立てられて涙が滲む。
「お返事して。入れてください、って」
「いっ…………入れて……くださいっ」
「……いいよ。じゃあ、たっぷりと僕を味わって」
 いったん彼の手が離れて次にガシッと腰を掴まれたかと思ったら、穴に勃起したモノを宛てがわれ、ズボッとカリまでを勢いよく入れられる。
「うううっ!!」
「力抜いてっ!」
「はっ…はぃ………!」
「奥まで入れて欲しいよね?」
「はいっ!」
「じゃ、いくよ?」
「は…はぃ……」
「おねだり」
「お願い…しますっ……!」
「うん」
 嬉しそうな返事と共にズズズッと抗いようもなく熱を持ったモノが入り込んでくる。感は思わず逃げ腰になってしまうのだが、それは掴まれた腰によって阻止された。
「うううっ!! ぅ! ぅぅっ!!」
「すぐに慣れるよ。ほら、僕の長さはこのくらい。君の奥まで入り込んでるかな……」
 根元までしっかりと入れられて密着してくる。奈留は感のモノを後ろから掴んで、それから用意していただろう紐で根元を縛り上げた。
「痛っ…!」
「我慢だよ。君は僕より早く射精しちゃいけないんだから」
 それがルールだと言いながら縛ったモノを弄んだ。
「次は袋も縛るからね」
「え?!」
「君は僕を喜ばせるために存在する。少なくとも一年はね」
「…………」
 それから乳首を嫌と言うほど摘ままれて潰されて穴の収縮を楽しまれる。汁が床にダラダラと垂れたところで、もっと楽しむために出し入れが開始された。腰をしっかりと掴まれて相手の腰が後ろから打ち付けられる。
「うっ! うっ! うっ!」
「ふふふっ…ぅ…ぅ…ぅぅ……!」
 何度も何度も打ち付けられてグチュグチュと乱れた音が激しく室内に響く。そして最後に中で大量に放出されるとやっと彼が中から出ていった。ヌプッと音をさせて彼が離れる。それと同時に感は床に突っ伏してしまった。
「ぅぅぅ………」
「お尻から僕の入れてあげたものが垂れてきてるよ。可愛いね」
 身支度をしながらそんなことを言われたが返答が出来ない。ぐったりしているのを脚で転がされて仰向けにされると股間の縛られているモノを解かれてだらしなく汁が垂れる。それでもモノをしごかれて袋を揉まれると「お礼は?」と言われた。
「ちゃんと言って」
「あ…りがとうございますっ…………」
「うん。これから君は僕のものだから。次はおしゃぶりを教えるね」
「はぃ……」
「お礼」
「ありがとうございます……」
「うん。あ、それから自慰は禁止だからね。夢精したら報告。いいね?」
「はい」
 嫌とか言う言葉は望まれていない。感は全裸のまま自分の汚した床を綺麗に掃除して、彼の放ったモノをバケツに吐き出してからやっと制服を着るのを許された。
「初日からいい感じだった。一年後が楽しみだね」
 そう言って奈留が部屋を出ていった。残された感はしばらく放心状態だったが、気が付くと勃起していた。
「ぁ…………」
 服の上から股間を押さえてどうしようかと考える。だけど約束は約束。次に彼の相手をするまで我慢しなければ……と感はきつく目を閉じて唇を噛み締めたのだった。
終わり
20180101/0202
タイトル「校則」