タイトル「成就な男」

「ケツの穴緩めてるか?」
 後ろから抱きしめられて耳元でそんな甘い声を聴くと腰が砕けそうになる。
「うん……」
「なら、入れさせろよ」
「ぅん……」
 奴の手が俺の股間に移動して、後ろからグイグイモノを押し付けられる。服の上からモノを揉まれながらケツの穴への刺激もされるもんだから、俺の鼓動も忙しくなる。
「脱げよ」
「ぅん……」
「パンツも脱いで、ちゃんと尻出せ。俺もうグチュグチュなんだからさ」
「分かった……」
 なんてラッキーッ!
 相手がちょっと酔っているせいもあって尻を所望されている。
俺は半ば諦めていたから、戸惑いと期待がないまぜになりながら下着ごと下半身を露わにした。
ジーンズを膝まで下げた時、相手も生身のモノを取り出していて、その先走りの汁で挿入された。
「うっ……ぅぅぅっ……! ぅっ!」
「力、抜けよ」
「ぅっ……ぅんっ……。ぅぅっ!」
 いきなり挿入されながらそんなことを言われても現状追い付いていない俺は大きく息を吐き出しながら極力負担をかけないように力を抜いた。相手の生のモノが体内に入ってくる。
「ふっ……ぅぅ……ぅっ…………ぅ」
「ぁぁぁっ……。熱いな……。熱くてヌメってて……卑猥な体だ……」
「ぅっ……ぅぅ……ぅ」
 しっかりと根本までモノを入れられると、乳首を探し当てられる。最初はサワサワと優しく触られていたのに、出し入れが開始されるとギュウギュウと乳首を揉まれて潰されてビクビクと体を震わせる。
「あああっ……! いいな! この締め付けっ。腰振ってワンワン言えよっ」
「はっ……はいっ。嬉しいですっ。ワンワンッ……!」
「善しっ。もっと腰をくねらせておねだりだっ!」
「わっ……ワンワンッ! もっとご主人様が欲しいワンッ!」
「卑しいヤツめっ! 孕めもしないくせにっ!」
「すっみませんっ……! せっかく精液をいただくのにっ……! 孕めなくてすみませんっ……!」
「ふふっ……本当になっ。俺の貴重な精液を注いでやるんだ。ありがたく思えっ」
「はいっ……!」
 後ろからガンガン攻め立てられて、酔いのままに繋がる背徳感。
次があるかなんて到底分からない、この現状に酔いしれる俺は嵌められる喜びに悶えるただの男だ。
END
タイトル「成就な男」230230114