タイトル「C佐助受→縄地獄」

C佐助受→縄地獄
「えへへっ…。姉さんに負けちゃいました」
「なっ! 何をしておるっ! 貴様、仮にも武田軍真田忍隊であろうっ!」
「まぁ、そうですけどぉ…」
「その名に恥じる行為をするとはっ! 断じて許せんっ!」
「そっ…んなこと言ったって、あれは元々かすがのものですし…。俺サマとしては、あいつが謙信公に使わないように心配して」
「ええいっ! そんなことはどうでもいいっ! 要は、その名を汚したことが問題なのだっ! そこへ直れっ!」
「直ってます…」
「口答えをするなっ!」
「してませんよ……」
「うううっ〜! 罰を与えるっ!」
 仕方ないなぁ…。
「如何様にも」
 佐助は覚悟を決めて頭を垂れたのだった。



 そして数分後。
 佐助は身に纏っているもの全てを剥がされて、自ら所持していた縄で体を縛られていた。手足胴体をひとつにされ、見た目はダルマのようだ。
「ぅ…ぅぅ………」
「言い様だっ! 己が忍は負けてはならんっ!」
「すみません…」
「今から仕置きをするっ! 心して受けよっ!」
「はっ」
 そうは言ったものの相手が何をしだすのか、ちょっと気掛かりだ。
 佐助は相手が何をするつもりなのか、その背中を見つめた。憤慨した幸村は鼻息を荒くして部屋の中を歩き回ると、ポンッと手を打って部屋を出ていった。
「いったいどこへ……」
 取り残された佐助は、なんだか嫌な予感がしたが、逃げ出すわけにもいかない。ただ主人を待つしかなかった。

 ドスドスッと荒々しい足取りが去っていったかと思ったら、あっと言う間に帰ってくる。戻ってきた幸村のその手には、真っ赤な天狗の面が握られていた。
「そ…れはっ………!」
「ハッハッハッ! 見覚えがあるであろうっ!」
「………」
 確かに見覚えがあった。
 それは佐助が幸村を受け入れる立場だと知らされた時、粗相をしないよう師匠から手渡された品だ。
「俺の部屋、勝手に入らないでくださいよっ!」
「佐助は某のものっ! 従って、その佐助の部屋も某の配下っ! 文句を言うなっ!」
「で、でもっ! それは秘密の場所に隠しておいたのにっ……!」
「ふっふっふっ…。あなどるでないぞっ! 某っ! 佐助が日々これで励んでおるのをちゃんと知っておるのだぞっ?!」
「えっ!」
「夜な夜な灯の下でこれを使って…」
「盗み見…してたんですかっ……?!」
「別に良いであろう。佐助は、この幸村のもの」
「しかしっ!」
「それより仕置きだ。勝手に縄脱けなど、するでないぞっ?!」
「………は、はぃ。でもっ…」
「これ以上の口答え、するでないっ!」
「………はぃ」

 縄でしっかりと体を縛られた佐助は、まだいきり立ってもいないモノを根元から縛られていた。
「っ…ぅ………」
「そして、これには油を塗って」
 天狗の長く伸びた鼻にたっぷりの油を塗りたくる。幸村は縛られた佐助からもよく見えるように、その作業をしてきた。佐助はそれを見せられながら、今までずっと秘密でしてきたと思ったことが、実はすっかりバレていることに赤面するしかなくて、恥ずかしくて仕方なかった。
「ダルマ。畳に背中をつけろ」
「………はぃ」
 そうすると自然に仰向けに転がることになる。膝を曲げられ、手首も前でひとまとめに縛られている佐助は、そんなに苦しくはないのだが恥ずかしい。根元で縛られたモノも、まだ開いてもいない秘所も晒されるからだ。目を伏せて、どうされるのかとビクビクしていると、油で濡れた指先が股の間におりてきた。
「ぁ…」
 やんわりと縛ったモノを触られ、そのまま袋を伝って後ろの穴に到達する。ズブリと二本、躊躇なく指を差し込まれて体が跳ね上がった。
「うっ…!」
「どうした。そんなに痛くはなかろう」
「ふ…ぅぅ……」
 クチュクチュと抜き差しを開始されると、緊張して堅くなってしまう体の力を少しでも抜こうと努力する。
「ぅ…」
「もっと力を抜いて脚を広げろ」
「で…きなっ…」
「もっとだ。脚はもっと開けるはずだ」
「ぅ…ぅぅぅ……」
 少しだけ動く脚を開くように言われて試みてみる。確かに少し開いたが、それでどうにかなるような開き具合ではない。佐助は縛られている両手を膝の間に組み入れると、その体勢を保った。
「では、参るぞっ」
「え? ぁ…ぐっ…ぅぅ……! ぅ…!」
 指を抜かれたと思ったら、言葉とともに天狗の鼻がグイグイ差し込まれてきた。鼻の頭に近いところは太くて、そこを通過するのが一番の難関。それを油の力を使って難無く通過させ、いきなり根元まで突っ込んでくる。幸村は容赦なく、佐助は息もつけないほどだった。
「くっ! ぅぅぅっ………!」
「どうした。苦しいか?」
「ふっ…! ぅぅっ…! ぅっ…!」
 我慢出来なくて頭を振るが、食いしばった口から言葉が出ることはなかった。根元まで入れられ、ギリギリまで出されてまた深く入れられる。
「うううっ…! ぅ…! はっ…ぁぁぁっ…!」
「いつも…こうしておるではないか。本物とどちらが旨い?」
「ふっぅぅぅっ……! ぅっ! ぅぅっ! ぁぁっ…!」
「どちらだ? 申せ」
「いっ…えなっ……。ぁ…! ぅ…! ぅぅ…!」
 そんなの…比べること自体、間違ってるっ!
「どうして言えんっ。本当は、こちらのほうがいいのだろう?」
「ばっ…かなっ…! ぁ…! ぅっ…ぅぅっ…!」
「ならば何故こいつばかりを使うっ」
「どっ…してってっ……! ぅっ…ぅぅっ……」
 そんなの決まってんじゃんっ!
 それもこれも幸村をこの身で癒すため。その練習台に過ぎない。佐助は歯を食いしばり頭を振って幸村が分かってくれるのを待った。だけど幸村は、それには気づきもせずに佐助を攻め立ててきた。
「そんなに毎晩呼ばぬと寂しいかっ?!」
「やめっ…! ぐっ…! ぅ…! ぁっ…ぁ…!」
 モノが…ズキズキするっ!
 後ろへの出し入れが何度もされる内に股間のモノも熱く堅く大きくなる。根元から縛られたモノは入れられるたびに空しく震え、トロトロと汁を流し始めた。
「日頃からの鍛練はどうした」
「むっ…無理っ……!」
 こんなの…鍛練じゃ、どうしようもないってばっ!
「某っ、佐助のためを思って節操しておったと言うのにっ! 佐助ときたら、毎晩毎晩こんなモノを使って己を慰めおってっ!」
「ちょっ…! ちがっ! っ…待って!! 待ってくださっ…! ぁ…ぅっ…!」
 その懸命さに幸村の動きが止まる。
「何が違うと言うのだ」
「はぁ…はぁ…はぁ…………。だ…旦那……俺の仕事…分かってます………?」
「当たり前だっ!」
「それならっ! ………も…ちょっと……よく…考えてくださいよ………っ」
「何を考えるというのだっ」
「俺は…その………。旦那のために、旦那の喜ぶことを………必死になって覚えようと……っ………」
「なっ! なんとっ……! それがあの灯の下での行為と申すかっ?!」
「………大きな声では、言いたくありませんけどね……………」
「そっ…それでは。今日のあの秘薬もっ?!」
「ぇ…? ぁ………ま…まぁ……………」
 そこに話が及ぶとは思っていなかった佐助だが、ここは便乗したほうが良さそうだと口裏を合わす。
「そうか……。佐助はあの薬を塗って、この幸村を喜ばそうとしておったのだなっ?!」
「ぅ…ぅーん、まぁ……………」
「そうか…。そんなこととは露知らず、罵ったり痛め付けたりして済まぬっ!」
「そ…れじゃ、もう縄を」
「………それとこれとは話は別っ」
「えっ?!」
「佐助は、某を喜ばそうとしておったのだろう?」
「ぇ…ええ………………」
「それなら今、この幸村は楽しいぞ。よってこの行為は続けるっ」
「えっ?!」
「これから、こういうスタイルでもいいぞっ?」
 ニコッと爽やかに笑う幸村に、佐助は悲鳴に近い雄叫びをあげたのだった。
「ひいぃぃぃっ………っ…!」



 身から出た錆。
 佐助は天狗の面を秘所に差し込んだまま正座させられていた。
 両手は後ろ手に縛り直され、腕を通った縄は上下から乳首を挟んでいる。秘所から面が出てこないように脚の根元から腹にかけて、幾重にも通された縄に体が痺れていた。
「もっと舌を使え」
「ふっ…ううっ…ぅ…」
「お前の中には今、偽のモノが入っておるゆえ、某が入る隙間はござらんっ。従って余っておる別の口で主人を満足させるのが道理と言うもの」
「ふぅ…ぅ…ぅぅ…」
「どうだ。旨いか?」
「うっ…ぅぅ…」
「そうか。さすがは、この幸村の忍。何をやらせてもそつなくこなすっ。ふっ…はははっ………!」
「ぐっ…ぅぅ…ぅ…!」
 髪を掴まれてグイグイと勃起したモノを差し込まれる。時々吐きそうになる佐助だったが、文句らしい文句も言えはしない。とにかくここは主人を満足させるために懸命にならなければ。佐助は涙をこぼしながら幸村のモノを受け入れていた。
「ぐぐっ…! ごっ…ほっ……!」
「もう少しっ…。もう少しだ、佐助っ……。ぅ…んんっ…! んっ!」
「ぐっ! ぅぅぅっ…!」
 幸村のモノが口の中で弾けた。それを全部受け止めるには無理があって、口から溢れて流れ出る。
 今まで腰をくねらせて己の欲を我慢してきたが、幸村が射精したことによって気が緩んだ。佐助は根元をキツく縛られたまま先端からトロトロと精液を垂れ流したのだった。



「許せ」
「イヤです」
「盗み見みしたのは悪かった。深く反省しておる」
「そうじゃなくて。てか、それもイヤだけどっ!」
 事が終わって無事解放された佐助は、裸のまま畳の上で丸まっていじけていた。すぐ近くには、頭を垂れた幸村がきちんと正座をした。
「では今回のことか? 勝手に面を持ってきて悪かった。縛って悪かった」
「………」
「すまぬっ! どうか許してくれっ!」
 ガバッと頭を畳にこすりつける幸村。それを背中で感じていた佐助は、身を丸めたままボソッとつぶやいた。
「……旦那は俺のこと、どう思ってるんですかっ?」
「どう…とは?」
「どうせ俺のことなんて、調子のいい道具くらいにしか思ってないでしょ?」
「そのようなことは、ないっ! 断じてないぞっ?!」
「…」
「某にとって、佐助は手足も同然っ! あって当然っ! なくては困るっ!!」
「ウソだ」
「ウソではないっ!」
「でも自分の手足をこんな風に苛める奴、見たことありませんけどっ?」
「それはっ…! そう…なのだがっ………。うぬぅぅっ……………っ!」
 深く考え込んでしまう幸村に、仕方なく起き上がった佐助が向き合って座り込む。
「ふぅ……………………。旦那」
「うぬぅぅぅっ……!!!!」
「もういいです」
「ぬ?」
「それより俺、擦り傷だらけなんですけど? 薬塗ってくださいよ」
「うぬっ! しばし待っておれっ!」
 言うと飛び上がって薬を取りに部屋を飛び出して行く。そんな幸村の姿を見ながら、佐助は軽いため息を繰り返して擦れた体を摩った。
「こんなんじゃ俺サマ、いくつ体があっても足んないんじゃね?」
 だが、そう口にした佐助の顔は明らかに柔らかかった。
「佐助ぇぇっ! 薬ぞっ! 薬を持って参ったぞぉぉっ!!」
 怒涛のごとく走ってくる足音に、また軽いため息が漏れる。
「まったくあの人は…………。憎めないお方だ」
終わり