タイトル「君の知らない俺は〇〇」

 帝国〇〇団花組隊長・大神一郎は月に一度か二度、自分をメンテナンスしなければ平常心を保てなくなっていた。
何故なら彼の一日は女性に囲まれて始まりそして終わる。それは毎日であり何か月であり何年でもある。彼女たちの先頭に立ち、支えになり、時に助言をし、共に生きる。それが定めだと分かっていても時々苦しくなることもあるのだ。息が詰まる。どうしても逃げたい。そして辿り着いたのがこの解放手段だった。

「すみません。予約してあるオオノですが……」
「はい、オオノ様ですね。確かに」
「今日は誰を指名されますか?」
「彼で、お願いします」
「承知しました。では、お時間は。どうされますか?」
「予約通りロングで」
「では、二号室にどうぞ」
 フロントで相手とその所有時間を決めるとタイマーの付いた札を片手に部屋に向かう。
部屋は全部で十二あったが、ランプがついているのは半分くらい。全部明かりが点くことはないのだろうな……と思いながら部屋をノックして中に入ると中には誰もいなかった。
大神はこの部屋の男を一晩買っていた。普通ならランプもついているし、フロントから連絡もいっているのだろうから在籍しているはずなのにいない。
「どこに……」
 タイマーを押さない限り所有時間の拘束は始まらないし、一晩時間を買ったので急ぎはしなかった。大神はベッドに腰かけると彼を待つことにした。部屋の左端に置かれたベッド。ベッドの足元側の壁には大きな鏡があって室内はちょっと暗めだった。壁の色は赤と黒の太いストライプ。天井と床は赤くてベッドの布団は黒。天井から垂れたシャンデリアはお粗末な明かりを室内に照らし、ベッドヘッドにあるスタンドのほうが明るいくらいだった。まるで異世界。いつもと全然違う場所にいる感覚に酔いそうになっていると、事実酔っているのかな? と少しクラクラした感覚になる。
「ああ、ごめん。ちょっとビール取ってきてた」
 片手に二つの缶を持った背の高い男が明るい口調で部屋に入ってきた。
「どうぞ」
 ひとつの缶ビールを大神に渡してくる。そして同じようにベッドに腰かけるともう開いている缶ビールをグビッと煽った。
「飲んで飲んで。俺のおごり」
「ぇ、あ……うん」
 言われて缶ビールを開けると同じように缶を傾けた。勢いで一本空けてしまうとほろ酔い気分になる。そしてさっきのクラクラしてた気分は倍増していた。
「この部屋……入って少ししたらクラクラしたんだけど」
「ああ。薄くお香炊いてるからね。その手のお香」
「大丈夫?」
「薬じゃないから大丈夫。特にあんたみたいな人には必要なヤツ」
「……ぅん」
 彼の名前は清彦。街中に立っていればスカウト間違いなしと思えるほどのルックスを持つ美男子だった。昔で言えば西条ヒデ〇のような爽やかさと野生味両方を持つ気になる男だ。
「脱がせてやるからシャワー浴びて来い」
「……うん」
 ほとんど剥がすような勢いで裸にされると尻を確かめられる。
「男根プラグ、入ってるな?」
「ぅん」
「だったら汗だけ流して来い」
「分かった」
 彼には事前にそう言われているから、しっかりと内部も洗ってすぐに入れてもらえるように緩めてきてもある。大神は全裸にされた身を確かめるように撫でられ、背中を押されて浴室に消えた。そして数分後、綺麗に体を拭くと裸のまま部屋に戻ってきた。その頃には清彦も全裸で股間を漲らせていた。
「こっちに来い。尻見せろ」
「ぅん」
 彼に近づいて後ろを向くと尻肉を開いてプラグが刺さっているのを露わにする。
「抜いてみせろ」
「ぅん……」
 彼の目の前で尻に入れてきた太い男根型プラグを引き抜くとトロリと中から汁が滴り落ちる。
「なんだ。誰かに犯してもらったのか?」
「そんなことはっ!」
「ないって?」
「ないっ……ですっ」
「だったらこの汁は何を意味するんだ?」
「そ……れはっ俺のっ……」
「自分で自分のモノを注入したのか?」
 まさかな……と苦笑されて、そうじゃないっと言おうとした途端に腰を掴まれて勃起したモノを挿入された。
「あああっ!」
「いやらしい尻持ってるヤツはお仕置きが必要だよな?」
「ぅぅぅっ……ぅっ」
「いつも男根プラグ入れて善がってるのか?」
「ちがっ」
「でも重宝してるだろ?」
「そ……れはっ」
「だったら正解だ。尻に男根入れて満足してますって言えよ」
 ガンガン抜き差しされてモノをしごかれると、どうしようもなくなって言えと言われたことをつい口走る。
「入れてるっ! い……つもっ……男のモノっ……尻に……入れてっ………!」
「気持ちいいだろ?」
「いいっ! ガンガンされて気絶しそうなくらい気持ちいい!」
「だろ?」
「うんっ! んっ! んっ! んっ!」
「ほら、小便垂れてもいいんだぜ?」
「うううっ! うっ! うっ! うううっ!」
 ゴシゴシしごかれて悲鳴をあげながら射精する。
袋も握り潰されるほどの力で握られて半ば気絶しそうになりながらも快楽を得ているのを実感していた。
シーツに精液を放って彼のモノを腹に注入していただく。それは何度も繰り返されるために一度では抜いてもらえないことも承知している。乳首を嫌と言うほど摘ままれ潰されてモノが反応するのを確かめられる。汁が出なければ小便が垂れるまで突かれて大神は涙を流した。
「あっ! あっ! あああっ! あっ!」
「お前、布団買取だからなっ。お漏らしが過ぎるぜっ」
 笑いながら言われて「すみませんっ」を繰り返す。
脇の毛を抜かれて、股間の毛も嫌と言うほど抜かれて汁を垂れ流す。
ベッドヘッドにあるスタンドの明かりが垂れる汁を明かりの中に見せつける。
「お前はオムツが必要なのかな。精液なのか小便なのか、もう分からなくなってるぜ?」
 などと馬鹿にされながらも、それに感じてしまい射精する。
しっかりと縄で体を縛られて股を開いたままの姿を撮影されると口での奉仕でまた股間のモノを膨らませて踏みつけられて射精する。
最後はたっぷりと腹に彼の精液を孕ませたままプラグをされて汚い体のままの帰宅。
股間のモノは勃起したままだし、腹は孕んだように膨れてるしで、恥ずかしい限りだった。それでもそのままの帰宅を強要されると、おねだりのキスをして帰途に着く。
「帰ってもギリギリまで我慢しろ。もしかしたら俺の子供孕むかもしれないからな」
「……ぅん」
 そんなことは絶対にないと分かっているのに、この腹のいやらしさには勝てない。大神は自分の部屋に戻ってもなかなか彼の精液を腹から出せないでいた。そして我慢も限界になるとトイレに駆け込み全てを開放する。
「ぁぁぁ……」
 全部を吐き出してしまうと後悔してしまい、また彼に来月注入してもらわなければ、と心に決める大神なのだった。
終わり
タイトル「君の知らない俺は○○」
20250116・24