タイトル「先輩の所有物」
「は……ぁ……あ…………」
股間のモノにサックをされて後ろから電動バイブを入れられている俺は、四つん這いになりながらひたすら耐える姿勢を取らされていた。
「も……もぅ…………っ……」
「もう? 何言ってんの。これくらいのことでヘタバッてられちゃこっちが堪んないっての、分かってよね」
「す……みませんっ……。っ……ぅ……ぅぅっ……ぅ…………」
俺・松波京路/まつなみ-きょうじ・十六歳は、先輩である本橋熱/もとはし-ねつに罰を与えられていた。
今日の罰は俺が他の先輩に微笑んだから。
熱先輩は俺が誰かに認められるのを善しとしない。
それは俺が熱先輩の奴隷だから。
きっかけは万引きだった。
本屋で一冊。たった一冊の本をカバンに入れたのを見られた。それを公にしない代わりに彼の言いなりになると言う約束をした。
もちろん提案してきたのは熱先輩からだった。
『お前の万引き。俺が先生にチクったらどうなると思う?』
『…………』
「お前、大学いくのまず無理になるよな?』
『…………』
『だったらここで俺の言うこと聞くほうが利口だと思わないか?』
『……』
これで成立。俺はその日から熱先輩の奴隷になった。
奴隷って言ってもパシリじゃない。
普段は何も強要されない。その代わり呼び出されたら最後、先輩が満足いくまで身を挺してご奉仕しなくちゃならない立場になったんだ。
最初は部室で。
写真部の暗室で半裸のまま尻の穴だけを見せる開脚ポーズを取らされた。
それから全裸になって恥ずかしい格好の写真を撮られた。
尻の肉を自ら広げて穴を晒す写真を撮られた。
勃起したモノを掴んでしごいている写真を撮られた。
誘うようにバックで入れてくださいポーズを撮られた。
そして最後に、入れてくださいポーズのまま尻の穴に指を入れられて拡張されて生身のモノを挿入されるまでされた。
ズブズブと後ろから出し入れされて尻肉を嫌と言うほどものさしで叩かれて反射的に勃起して汁を垂れ流しながら涙を流した。
感じて感じて感じまくった。でもその見返りに翌日椅子に座るのもままならないほどの姿になってしまっていたのだった。
○
写真部のいいところは、自分の撮ったものを自分で現像出来る点だった。
普段はデジタルで済ませているものも、「それでは写真部とは言えないのではないか」と言う部員の意見から、ちゃんとフィルムでの撮影もされていて、熱先輩の写真はもっぱら俺の恥ずかしい写真が主になっていた。
それだけならいい。だけど先輩はそれを他の部員に見せるんだ。
他の部員もそれを見て俺を色眼鏡で見てくる。
もしかしたら犯らせてくれるんじゃないだろうか……とかね。
だから熱先輩は顧問が来ない日に俺を全裸にさせて撮影会を開いたりしていた。そんな時には、俺の中にはキューリだとかナスだとか、見ようによっては芸術だと言えなくもない代物が入ったりする。
縄で縛られたり異物を入れられたり、時には尻を打たれたり。
色んなシチュエーションで撮られる写真は部員内での秘め事だった。
絶対に知られてはならない撮影会での写真。
熱先輩は緘口令として血判を押させる契約書に署名させていた。
それほど慎重だと言えばそうなんだけど、部員を帰らせてからの行為はレロレロものだ。
俺はヨダレを垂らすほどに先輩を欲しがり先輩は俺のそんな姿を見て興奮する。それがまた良かったらしい。
俺は熱先輩が興奮するのに興奮して勃起した。それを咎められてものさしで尻を叩かれるとヒィヒィ言って善がった。
他の男と口を聞けばそれだけで罰だった。たとえそれが教師でもだ。
先輩の罰は巧妙でいつもギリギリの綱渡りをさせられた。
今みたいに股間のモノにサックをされて勃起を妨げられたり、夏だと言うのに下着なしで下半身を縄で縛られてズボンを履かされたり。
汁が滲んできてしまわないか、それが気がかりで仕方ないのを楽しまれたり。
尻にローターを入れられたまま授業を受けさせられたり。今のところ色々と冷や汗ものな体験ばかりをさせられている。
「あっ……! ああっ……ぁっ……!」
「射精したら許さないからね」
「ぅ……ぅぅっ……ぅ…………」
「ちゃんと返事をするっ」
「はっ……はいっ…………!」
射精どころか堅くなっているモノが大きくなるのもままならない状況では射精も出来やしない。
ひたすら先走りの汁を垂れ流すことしか出来なくて、それを補おうと必死になって腰を振ってみせる。
熱先輩は尻に一発、背中に一発、脇に一発と容赦なくものさしで叩いてくる。
「部室一周」
「はっ……はいっ!」
ゆっくりと、だけど一歩づつノロノロと脚を進める。
その後ろを先輩がついて回る。
そして汁を流したことに対しての罰がまた施されるのに、ブルブルと身を震わせて喜ぶ俺はもう先輩無しでは生きていけない体になってしまったのだと思い知らされた。
「ぅぅぅっ……ぅ……」
「京路、今日はコレ。猫耳と猫尻尾。裸でつけてもらうからね」
「……は……はいっ」
「猫だから甘えるのは有り。でも気まぐれはビンタだから」
「……はいっ」
「返事だけじゃ駄目だろっ?! ちゃんとケツを振って意思表示をしろよっ!」
「はっ……はいっ、すみませんっ!」
プリプリと尻をくねらせながら「ありがとうございますっ!」と声をあげる。
満足そうな先輩を見てゾクゾクとしてしまうのを押さえられない俺は、明らかに先輩の所有物だと自負出来た。そしてその猫耳やバイブ付の尻尾が自分の中に挿入されるのを心待ちにしていたのだった。
終わり
タイトル「先輩の所有物」20160803