タイトル「実のある新人教育」

「お尻をもっと上げて腰を振るんだ」
「はっ…はいっ……!」
「モノに触るなっ。勃起したらもうそれはお前のものじゃないっ。それは俺のものになるんだ」
「すっ…すみませんっ……!」
 こんな会話が会議室で執り行われている。これは「新人教育」と呼ばれるもので、教育係になった先輩が新人を教育する時に行われる「疑似恋愛」だった。
異性の間でこの関係を持つと妄想では済まされない場合がある。
結果として子供が出来てしまう場合があるのでいただけないため、もっぱらこの教育は同性間とされていた。
 午後二時から三時の間は、先輩・野々宮と新人宮瀬の割り当てられた時間だった。
会議室の机に下半身丸出しで四つん這いで腰を振っているのが宮瀬だ。
営業の心得は商談がうまくいかなかったら最終的には奉仕しかない。
これを徹底させるために下半身の強化を充実させているのだ。
「いいか、宮瀬。これは何だ?」
「バナナですっ…」
「バナナじゃないっ。先方様の勃起したモノだ。食うな。舐めろ。なるべくいやらしくだ。お前は卑しい売女だ。先方様の勃起したモノを尻に突っ込んでもなお、口でもほお張りたい。いいか?」
「は…はぃっ…。頑張りますっ……!」
 宮瀬の尻には太めのバイブがベルトで固定されていた。
だから抜け落ちることはないのだが、それでもソレを満足させるために腰をくねらせることは命じられていた。
宮瀬は腰をくねらせなから、目の前に差し出されたバナナを口に含んで舌で転がした。
「んっ…んんっ………」
「そうだ。もっとメリハリをつけろ。浅く深くだ」
「ふ…ふぁぃ。……ふっ………ぅ……」
「駄目だ駄目だ。そんなんじゃ先方様は満足しないぞっ」
 仕方ないな……と野々宮がバナナを引き抜いて、代わりに自分のモノをあてがう。
「いいか。おしゃぶりだ。歯を立てるな。俺のは今からお前の舌で大きく堅く熱くなる。ヘタだとならない。いいか。よく勉強しろ」
「す…みません……」
「謝るくらいならちゃんとしろっ。俺のを両手で大切そうに持ってペロペロ舐めてから口に含め。それから舌で満足させてみろ」
「わ…かりました……。ぺ………へろへろ………こっ……これでひひですか……?」
「ぅ…うん、まぁ……。しかしっ、ケツの動きが疎かだぞっ?!」
「ふっ…ふみませっ……」
 レロレロと野々宮のモノを舐めながらも賢明に腰をくねらせる。
宮瀬は腰をくゆらせるたびに机に淫汁を垂れ流して自らのモノをしごけないのに涙を流した。
「もっと真剣にしろっ!」
「ふっ…ふみませっ……。れろれろ………れろれろ………」
「尻っ!」
「ふみませっ……。ふみまっ……」
「ふんっ…!」
 合格は間近だが、実は合格は間近ではない。
 何故なら、この教育は実践こそが成果だからだ。
 どうしようもなくきわどい商談を成立させてこそ、この方針を実行して成果を勝ち取る。
勝ち取ってこその成果だと言えるのだと野々宮も先輩から教わっている。
だから中途半端で終わらせる気はなかった。
「次は生で入れる。中で出された時の喜び方を教えてやるから、有り難く思え」
「ぁ…りがとうございますっ……!」
 固定されたベルトを解くと中からムニュムニュと動く偽物の男根がひり出てくる。
ボトリッと机の上に淫汁をまとったままのソレが止まることもなく動いているのも気にしない。
「先方様はお前の顔なんかどうでもいいんだ。満足させることがお前の仕事だ」
「はいっ!」
「だったらさっさと先方様の入れていただけるような体勢を取れっ!」
「すっ…みませんっ!」
 宮瀬が慌てて机の上でひっくり返ると自らの脚を開いて持ったのだった。
「お…客様っ! 私のケツの穴にその雄々しきモノを入れてくださいませっ! 出し入れ出し入れしていただき、時には罵っていただいても構いませんっ! いやらしい汁を垂れ流している私のモノをたしなめていただいても構いませんっ! 私はっ…お客様を満足させるために脚を開いてお迎えしておりますっ! どうぞ満足するまで弄ってくださいませっ!」
「……………善し。そこまで言うのなら試してみて、良ければ実践だ」
「よろしくお願いしますっ!」
「分かった」
 こうして午後二時から三時までふたりだけで行われた新人教育と言う会議は終了したのだった。
結果はすぐに現れることになるだろう。
終わり
20130708
タイトル「実のある新人教育」